ケア用品と煮沸

ソフトコンタクトレンズの消毒方法には、煮沸消毒、そして化学薬剤による消毒の、二種類があります。

煮沸消毒とは、その名のとおり、熱によって消毒を行います。ほとんどの微生物がこの煮沸消毒で死滅します。とはいえ、熱を加えますので、ソフトコンタクトレンズのように柔らかい素材のレンズの場合には、耐用年数が短縮されるというデメリットがあります。おおよそ1~2年での交換を余儀なくされると見ておくとよいようです。

そういったデメリットを解消するために、化学薬剤による消毒が出てきました。この化学薬剤での消毒では、熱による変形を防ぐこともできます。

化学薬剤による消毒に用いられる薬剤には、過酸化水素を用いたものと、抗微生物効果をもつ薬剤を用いたもの、この二種類があります。ただ消毒の効果というと、煮沸消毒より劣ることは劣るのですが、その分、こすり洗いを加えれば、安全性は増します。

さて、化学薬剤を使った消毒は、つけおき洗浄と同じものなのでしょうか。消毒というのは、レンズに付着している微生物が増殖するのを抑えて、病原性を減らすことを目的としています。

一方、つけおき洗浄というのは、タンパク質を分解する酵素が入っている溶剤に付けておくだけです。ですから、タンパク質を分解はしますが、レンズから完全に取り去られているか、というとそれはまた別問題になっている場合も多いのです。

つまり、取り扱いは簡単でよいのですが、やはりこすり洗いをしているのと、こすり洗いをしていないのとでは、汚れの付着度合いが違ってきます。

できれば、より安全に、健康的に、長くコンタクトレンズを使用できるように、正しい知識のもと、取り扱いを間違えないようにしたいものですね。

コンタクトレンズの基礎知識